寒さ対策 省エネ・節電 内窓(二重窓)

九州の家が冬に寒い理由は3つ?我慢の前に見る住まいの条件

九州の家が冬に寒い理由は3つ?

九州は暖かい。だから家も寒くないはず。そう思っていたのに、冬になると室内で厚着をしている。このねじれは、南九州でご相談をいただくときにほぼ必ず出てくる話です。

外が暖かいことと、家の中が暖かいことは別の条件で決まります。その理由を、住まいの側から3つに分けて整理します。

作成者 米満 大晃(米満建設株式会社 代表取締役/屋号「まどまも本舗」) 会社情報

作成日 2026年9月03日 最終更新日 2026年9月03日 本記事は2026年8月時点の情報です 読了時間 約7分

九州の家が冬に寒いのは、どうしてですか?

住まいの寒さを決めているのは、外の気温そのものではなく「暖めた熱がどれだけ外へ逃げるか」だからです。逃げる量が多ければ、外が厳しくなくても室温は上がりきりません。

外の気温の条件と住まい側の条件を分け、体感を決めるのは住まい側であることを示す図 図1 外の気温と、室内の体感を分けて考える 外の気温(変えられない) 住まいの条件(変えられる) 朝晩の冷え込み 日射の入り方 季節ごとの気温差 地域の気候 窓のガラスとサッシ 隙間風の通り道 床下・天井裏の気流 断熱材と下地の状態 同じ地域の同じ町内でも家ごとに寒さが違うのは、右側が家ごとに違うためです。 出典:まどまも本舗 現地調査での確認内容(2026年8月21日確認)

理由1|寒さを前提に建てられていない住宅が多い

厳しい冬が長く続く地域では、住まいの断熱は最初から検討事項に入ります。一方、九州のように我慢できてしまう気候では、厚着やヒーターといった生活側の工夫で吸収されがちです。その結果、住まいそのものは寒さを前提にしないまま使われ続けます。築年数の経った住宅ほど、この傾向が残っています。

理由2|熱の出入りは開口部に集まる

窓や玄関ドアは、壁や床に比べて熱を通しやすい部分です。国が2026年度も窓の断熱改修に絞った補助制度を続けているのは、ここに手を入れる効果が大きいと位置づけられているためです。暖房を強くしても足元が冷たいままなのは、冷やされた空気が窓辺から床へ流れ続けているからです。

理由3|我慢が習慣になって、対策が始まらない

寒い部屋を使わない、厚着をする、こたつから出ない。この工夫は毎年繰り返され、住まいの側を変える判断は先送りされます。結果として、冬のあいだだけ住まいの使える面積が縮んだ状態が続きます。ご相談のきっかけが「今年こそなんとかしたい」であることが多いのは、この積み重ねがあるからだと感じています。

出典:まどまも本舗 なぜ断熱が必要?ヒートショックと健康リスク/先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年8月25日確認)

自分の家はどの理由に当てはまりますか?

見分ける手がかりは、寒さが出る場所と時間帯です。特定の部屋だけなのか、家じゅうなのか。朝晩だけなのか、一日中なのか。

寒さの出方チェック

当てはまるものにチェックを入れてください(6項目)

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個住まいとして大きく困っている状態ではなさそうです。窓の仕様だけ確認しておくと将来の判断が早くなります。
2〜3個特定の部屋に寒さが集中している可能性があります。その部屋の窓から検討すると範囲を絞れます。
4個以上住まい全体で熱が逃げている可能性があります。窓に加えて床下や天井裏を含む現地調査をおすすめします。

出典:チェック項目は、まどまも本舗にお寄せいただくご相談内容をもとに作成しています(2026年8月21日確認)。

どこから手をつけると無理がありませんか?

困っている部屋の窓からです。内窓の設置は今ある窓の内側に取り付けるため壁を壊さず、1窓あたり最短30分、大きく複雑な窓でも1時間程度で終わります。

部屋を決め、窓を見て、範囲を決め、工事するまでの流れを4段階で示す図 図2 無理のない進め方 STEP 1 部屋を決める 冬につらい部屋 を1つ挙げる STEP 2 窓を見る ガラスが1枚か 2枚かを確認 STEP 3 範囲を決める 窓だけか 部屋単位か STEP 4 工事 1窓30分〜 部屋なら1〜3日 家全体を一度に決めなくても、この順で進められます。 出典:まどまも本舗 各サービスページ・相談から完工までの流れ(2026年8月21日確認)
進め方 向いている状況 工事の目安
内窓(二重窓)設置窓辺の冷えと結露が中心1窓 最短30分〜1時間
一部屋断熱床や壁からの冷えも感じる最短1日〜3日
まるごと断熱家中どこでも寒さを感じる住まいの状況により変動

費用を抑える制度はありますか?

窓の断熱改修には国の「先進的窓リノベ2026事業」が使えます。戸建住宅の内窓なら、大きいサイズで性能区分P(SS)89,000円、S 52,000円が1製品あたりの補助額です。

内窓設置の補助額が性能区分により89,000円と52,000円に分かれることを示す図 図3 内窓1製品あたりの補助額(戸建住宅・大サイズ) P(SS)/Uw 1.1以下 89,000円 S/Uw 1.5以下 52,000円 性能が高いほど補助額は上がります。本体価格との差し引きで選びます。 低層・中高層集合住宅は別の金額が定められています。 出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト 対象工事の詳細【内窓設置】(2026年8月25日確認)
窓の性能区分(Uw) サイズと補助額(戸建住宅・1製品あたり)
P(SS)/1.1以下特大 140,000円/大 89,000円中 58,000円/小 36,000円
S/1.5以下特大 76,000円/大 52,000円中 34,000円/小 22,000円

金額は1製品あたりの定額で、窓の性能区分とサイズ、建物の種類で決まります。性能区分は製品ごとにメーカーが発行する性能証明書に記載されているため、カタログの見た目では判断できません。また2026年度の内窓設置はP(SS)とSの2区分で、それ以外の性能の製品はこの事業の対象になりません。

項目 内容 確認先
制度名断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業(先進的窓リノベ2026事業)公式サイト
補助上限住宅1戸あたり100万円同上
対象の下限1申請あたりの合計補助額5万円以上同上
交付申請の受付期間申請受付開始〜遅くとも2026年12月31日まで(予算上限に達した場合はその時点まで)公式サイト(申請手続きの詳細)
交付申請の時期工事の完了・引渡し後同上
交付申請の予約任意。行う場合の時期は「対象製品(製品型番)が決定し、契約工事全体のうち最初の工事に着手した以降」。予約の受付は遅くとも2026年11月16日まで同上
申請方法事務局に登録された事業者を通じて申請(工事発注者は自ら申請できない)同上
対象外になる工事先進的窓リノベ事業(令和4年度補正予算第2号)・2024事業・2025事業で補助を受けた開口部公式サイト(事業概要)

公式サイトには、予算に対する補助金申請額の割合が毎日更新で掲載されています。2026年8月24日0時時点で19%でした(事業全体の予算は1,125億円)。予算上限に達し次第、交付申請の受付は終了します。検討中の方は、着工前に最新の消化率をご確認ください。

補助金は予算の範囲で受け付けられる制度です。申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。制度名・上限額・申請期間・対象工事はいずれも2026年8月25日時点で公式サイトに掲載されている内容です。要件と対象製品は年度ごとに変わるため、着工前に先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。なお、交付申請は工事の完了・引渡し後に行う手続きで、交付申請の予約は任意です(行う場合も、契約工事全体のうち最初の工事に着手した以降の手続きになります)。

順番を間違えなければ、費用は分散できる

家全体を一度に工事すると費用は大きくなります。一方で、部屋ごとに分けると1回あたりの負担は軽くなります。ただし補助金には1申請あたり合計5万円以上という条件があるため、窓の数が少ないと1回の申請では届かないことがあります。どこまでをまとめると条件を満たせるのかは窓の大きさと性能区分で変わりますので、見積りの段階で整理してお伝えします。

九州の住まいの寒さについて、よくいただくご質問は?

九州でも断熱工事をする人はいるのですか?
います。まどまも本舗にも、都城・曽於・霧島エリアから断熱リフォームのご相談をいただいています。気候が穏やかな地域でも、住まいの中の寒さは別の問題として残ります。

暖房器具を買い替えれば解決しませんか?
暖める力を上げても、逃げる量が多ければ室温は上がりきりません。器具を替える前に、熱がどこから逃げているかを確認するほうが近道です。

家全体をやらないと意味がありませんか?
そうとは限りません。長く過ごす部屋に絞れば、その部屋にいるあいだの体感は先に変わります。

工事にはどのくらいかかりますか?
内窓の設置は1窓あたり最短30分、大きく複雑な窓でも1時間程度です。部屋単位の一部屋断熱は、広さや内容により最短1日〜3日程度です。

相談は無料ですか?
現地調査とお見積りまでで費用はいただいていません。その場でお決めいただく必要もありません。

工事の時期はいつがよいですか?

窓の工事は室内側が中心のため、天候に左右されにくい工事です。ただし冬に入ると相談が増えるため、秋のうちに現地調査だけ済ませておくと、時期と範囲を落ち着いて選べます。

補助金は予算がなくなると終わる

交付申請の受付は遅くとも2026年12月31日までですが、予算上限に達した時点で終了します。公式サイトには予算に対する申請額の割合が毎日更新で掲載されているので、検討中の方はその数字を見ておくと判断しやすくなります。ただし、慌てて工事内容を決める必要はありません。窓の仕様と範囲が固まっていなければ、そもそも申請の準備が進まないためです。

この冬までに、何を確かめておきますか?

冬につらかった部屋を1つ思い出し、その部屋の窓のガラスが1枚か2枚かを確かめてください。この2つが分かれば、相談の入り口としては十分です。

つらい部屋が決まっているなら、そこから相談できます

現地調査で窓の仕様と住まいの弱点を確認し、優先順位を整理したお見積りをお出しします。ご相談の段階でお決めいただく必要はありません。

無料お見積り・お問い合わせ

お電話は 0986-72-1500(9:00-17:00)、LINEからのお見積りも受け付けています。

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