寒さ対策 省エネ・節電 内窓(二重窓)

熱貫流率とは?窓の断熱性能を表す数値とSS・S・Aグレード

熱貫流率とは?窓の断熱性能を表す数値とSS・S・Aグレード

先進的窓リノベ2026事業のパンフレットや補助額表を見ていると、「熱貫流率」という言葉と「SS」「S」「A」というグレードが並んでいて、何を基準に線引きされているのか分かりにくい、というお声をいただきます。

都城・曽於・霧島で総合建設として住まいを見てきた立場から、「熱貫流率」という言葉の意味と、補助額を決めるグレード区分との関係を整理します。

作成者 米満 大晃(米満建設株式会社 代表取締役/屋号「まどまも本舗」) 会社情報

作成日 2026年10月1日 最終更新日 2026年10月1日 本記事は2026年8月時点の情報です 読了時間 約7分

「熱貫流率」とは、どんな数字ですか?

熱貫流率とは、窓などの開口部が、どれだけ熱を通しやすいかを表す数値です。先進的窓リノベ2026事業では、この数値の大小によって窓をSS(P)・S・Aという性能区分(グレード)に分け、補助額を決めています。数値が小さい窓ほど熱を通しにくく、断熱性能が高い窓だということになります。

熱貫流率は数値が小さいほど断熱性能が高く、大きいほど断熱性能が低いことを示す図 図1 熱貫流率の数値の見方 数値が小さい=高性能 数値が大きい=低性能 先進的窓リノベ2026事業では、この数値の大小でSS・S・Aの3段階に分けています。 数値そのものは製品ごとにメーカーが発行する性能証明書で確認します。 出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年9月10日確認)

内窓(二重窓)と、数値の関係

内窓は、今ある窓の内側にもう一つ窓を取り付ける断熱方法です。既存の窓枠を活かし、内側の木枠部分に新しいレールとサッシを取り付けます。窓と窓のあいだに空気の層ができることが、熱を通しにくくする仕組みの土台になります。ただし、内窓を付ければ必ず同じ数値になるわけではありません。組み合わせるガラスやサッシによって熱貫流率の数値は変わるため、製品ごとにどのグレードに当たるかは性能証明書で確認する必要があります。

出典:まどまも本舗 内窓(二重窓)設置(2026年8月21日確認)/先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年9月10日確認)

先進的窓リノベ2026事業のSS・S・Aは、どこで線引きされていますか?

内窓設置の性能区分は、熱貫流率(Uw値)を基準に3段階で定められています。SS(P)は1.1以下、Sは1.5以下、Aは1.9以下です。そして2026年度は、SS(P)とSの2区分だけが補助の対象で、Aグレードの内窓設置は対象外となっています。

内窓設置のグレードSS・S・Aが、それぞれ熱貫流率1.1以下・1.5以下・1.9以下で区分されていることを示す図 図2 グレードと熱貫流率の基準値 SS(P) Uw 1.1以下 S Uw 1.5以下 A(2026年度は対象外) Uw 1.9以下 数値が小さいグレードほど、基準となる熱貫流率も小さくなっています。 基準値は内窓設置(戸建住宅)の場合です。工法や建物の種類により基準が異なります。 出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年9月10日確認)

数値の確認は、製品の性能証明書で行います

金額は1製品あたりの定額で、窓の性能区分とサイズ、建物の種類で決まります。性能区分は製品ごとにメーカーが発行する性能証明書に記載されているため、カタログの見た目では判断できません。また2026年度の内窓設置はP(SS)とSの2区分で、それ以外の性能の製品はこの事業の対象になりません。

出典:まどまも本舗 断熱リフォームで使える補助金(2026年8月21日確認)/先進的窓リノベ2026事業 公式サイト 対象工事の詳細【内窓設置】(2026年9月10日確認、掲載内容が公式サイトと一致することを確認済み)

グレードによって、補助額はどう変わりますか?

内窓1製品あたりの補助額は、グレード(SS・S)とサイズ、建物の種類の組み合わせで決まる定額です。戸建住宅の場合、大きいサイズ(2.8〜4.0㎡未満)ではSS(P)で89,000円、Sで52,000円です。

窓の性能区分(Uw) サイズと補助額(戸建住宅・1製品あたり)
P(SS)/1.1以下特大 140,000円/大 89,000円中 58,000円/小 36,000円
S/1.5以下特大 76,000円/大 52,000円中 34,000円/小 22,000円
内窓設置の補助額が性能区分により89,000円と52,000円に分かれることを示す図 図3 内窓1製品あたりの補助額(戸建住宅・大サイズ) SS(P)/Uw 1.1以下 89,000円 S/Uw 1.5以下 52,000円 熱貫流率の基準が小さいグレードほど、補助額も高くなります。 低層・中高層集合住宅は別の金額です。特大・中・小のサイズも別の金額が定められています。 出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト 対象工事の詳細【内窓設置】(2026年9月10日確認)
項目 内容 確認先
制度名断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業(先進的窓リノベ2026事業)公式サイト
補助上限住宅1戸あたり100万円同上
対象の下限1申請あたりの合計補助額5万円以上同上
交付申請の受付期間申請受付開始〜遅くとも2026年12月31日まで(予算上限に達した場合はその時点まで)公式サイト(申請手続きの詳細)
交付申請の時期工事の完了・引渡し後同上
交付申請の予約任意。行う場合の時期は「対象製品(製品型番)が決定し、契約工事全体のうち最初の工事に着手した以降」。予約の受付は遅くとも2026年11月16日まで同上
申請方法事務局に登録された事業者を通じて申請(工事発注者は自ら申請できない)同上
対象外になる工事先進的窓リノベ事業(令和4年度補正予算第2号)・2024事業・2025事業で補助を受けた開口部公式サイト(事業概要)

補助金は予算の範囲で受け付けられる制度です。申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。制度名・上限額・申請期間・対象工事はいずれも2026年9月4日時点で公式サイトに掲載されている内容です。要件と対象製品は年度ごとに変わるため、着工前に先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。なお、交付申請は工事の完了・引渡し後に行う手続きで、交付申請の予約は任意です(行う場合も、契約工事全体のうち最初の工事に着手した以降の手続きになります)。

数値の見方に自信がない場合、何から確認すればよいですか?

カタログや見積書に書かれた数値だけで判断しようとすると、見慣れない言葉につまずいてしまうことがあります。まずは、ご自身の状況が下のどこに当てはまるかを確認してみてください。

熱貫流率の理解度セルフチェック

当てはまるものにチェックを入れてください(6項目)

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜2個基本的な仕組みは押さえられている状態です。今の窓のグレードだけ確認しておくと、次の判断が早くなります。
3〜4個数値の意味とグレードの結びつきが、まだ整理できていない段階かもしれません。現地調査で今の窓の仕様から確認できます。
5個以上熱貫流率まわりの言葉が全体的に分かりにくい状態と考えられます。数値の読み方から、現地調査でまとめてご説明します。

出典:チェック項目は、まどまも本舗にお寄せいただくご相談内容をもとに作成しています(2026年9月10日確認)。

相談すると、どんな順番で進みますか?

お問い合わせのあと、現地調査で今の窓の仕様を確認し、プラン作成の段階で補助金の対象になるかどうかを適合チェックします。ご契約後は申請手続きの代行から完了報告まで、同じ窓口で対応します。

01お問い合わせ・ヒアリング

02現地調査・性能診断(今の窓の熱貫流率も確認)

03プラン作成・補助金の適合チェック

04ご提案・お見積り

05ご契約・補助金申請の手続き代行

06工事着工

07自社検査・完工立ち会い

08補助金の完了報告・アフターフォロー

数値の意味が分からないまま製品を選ぶ必要はありません。まどまも本舗では、現地調査の段階で今の窓の状態と性能証明書の内容を確認したうえで、どのグレードの製品が対象になるかを整理してお伝えしています。

出典:まどまも本舗 ご相談から完工までの流れ(2026年8月21日確認)

熱貫流率について、よくいただくご質問は?

熱貫流率は自分で測れますか?
測る必要はありません。熱貫流率は製品ごとにメーカーが発行する性能証明書に記載されている数値です。まどまも本舗では、現地調査で製品の性能表示を確認しながらご提案しています。

窓を二重にすれば、必ずSS(P)グレードになりますか?
いいえ、二重にすること自体でグレードが決まるわけではありません。使用するガラスやサッシの組み合わせによって熱貫流率の数値が変わるため、同じ内窓設置でも製品によってSSになる場合とSになる場合があります。

熱貫流率が低い窓にすれば、結露は必ず防げますか?
必ず防げるとは言えません。熱貫流率が低い窓は、結露の発生条件になりやすい室内外の温度差を抑えやすくなりますが、結露の発生は室内の湿度や換気の状態にも左右されます。

Aグレードの窓は、性能が低いということですか?
SS・Sより数値の基準が大きい区分ですが、性能が低いというより「先進的窓リノベ2026事業の対象になる基準に届いていない」区分です。2026年度は、Aグレードの内窓設置は補助の対象外になっています。

今の窓の熱貫流率は、どうすれば分かりますか?
窓を取り付けた時期やメーカー・製品名が分かれば、性能証明書やカタログで確認できる場合があります。分からない場合は、現地調査で窓の仕様を確認しながら整理します。

相談する前に、何を確認しておけばよいですか?

確かめておきたいのは、今の窓がどんな仕様か分かる資料(型番・メーカー・設置時期など)が手元にあるかどうかです。分からなくても現地調査で確認できるため、無理に調べてから相談する必要はありません。

数値の意味が分からないままでも、ご相談いただけます

現地調査で今の窓の熱貫流率や性能区分を確認し、対象になる製品とグレードを整理したお見積りをお出しします。ご相談の段階で工事をお決めいただく必要はありません。

無料お見積り・お問い合わせ

お電話は 0986-72-1500(9:00-17:00)、LINEからのお見積りも受け付けています。

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