省エネ・節電 内窓(二重窓)

内窓は冬だけでなく夏にも効くのか?仕組みで見る4つの視点

内窓は冬だけでなく夏にも効くのか?仕組みで見る4つの視点

「内窓は冬の寒さ対策」というイメージをお持ちの方は多いと思います。都城・曽於・霧島にお住まいの方からも、夏になると「内窓って夏にも意味があるんですか」というご質問をいただきます。

結論からいうと、内窓の仕組みは冬に限った話ではありません。なぜそう言えるのか、窓が熱の出入りにおいてどういう面なのか、仕組みから順に整理します。

作成者 米満 大晃(米満建設株式会社 代表取締役/屋号「まどまも本舗」) 会社情報

作成日 2026年9月15日 最終更新日 2026年9月15日 本記事は2026年8月時点の情報です 読了時間 約7分

内窓は冬の対策では?夏にも関係があるのですか?

内窓のご案内は「冬の窓辺の冷え」「結露」といった文脈で見かけることが多く、夏の暑さ対策として意識されることは少ないかもしれません。ただし、窓が熱の出入りにおいて特別な面であるという性質そのものは、季節によって変わりません。

内窓について冬にイメージされがちなことと、同じ仕組みが夏にも当てはまることを対比して示す図 図1 冬にイメージされることと、夏にも起きていること 冬にイメージされること 夏にも同じ理屈で起きていること 窓辺が冷える 暖房の熱が逃げていく 結露が気になる 内窓は冬だけの対策と思われがち 窓辺が熱をおびる 外の熱が室内に入ってくる 窓を境に温度差が生まれる 仕組みとしては夏も同じ面が働く 「熱が窓を通って動く」という一点は、方向が変わるだけで冬も夏も同じです。 出典:一般的な建築の性質にもとづく整理(まどまも本舗の現場知見を含む)

窓は、熱の出入りにおいて特別な面である

壁や天井に比べて、窓は熱を通しやすい部分です。冬に暖めた室内の空気が窓から逃げやすいのと同じ理屈で、夏は外の強い日射や気温による熱が、窓を通って室内に入ってきます。「冬は熱が出ていく」「夏は熱が入ってくる」というのは、同じ性質を反対方向から見ているだけで、窓という面の役割そのものは変わりません。

総合建設だから見える、窓まわりの弱点

総合建設として新築や大規模改修を手がけてきた経験から申し上げると、住まいの暑さ・寒さの相談は、窓だけを見て終わる話ではありません。断熱材の入れ方や下地の状態、壁の厚みまで含めて初めて、その家の弱点がどこにあるかが見えてきます。まどまも本舗が現地調査で窓の寸法だけでなく、壁の厚みや下地の状況まで確認するのは、窓の性質を活かすかどうかも、家全体の造りとあわせて判断する必要があるためです。

出典:まどまも本舗 創業75年、総合建設で培った「技術力」(2026年8月21日確認)

内窓の仕組みは、夏側にどう関わりますか?

内窓とは、今ある窓を残したまま、その内側にもう一つ窓を取り付ける方法です。既存の窓枠を活かし、室内側の木枠部分に新しいレールとサッシを取り付けるため、外から見た窓の見た目は変わりません。

今ある窓が残ること、内窓を足すこと、窓と窓の間に空気の層ができること、熱の伝わり方に関わることを4段階で示す図 図2 内窓を足すことで、窓まわりに起きる変化 STEP 1 今の窓 外側の窓は そのまま残る STEP 2 内窓を追加 室内側に もう一枚の窓 STEP 3 間に空気の層 窓と窓の間に 空気の層ができる STEP 4 熱の伝わり方 熱が伝わる 度合いに関わる 空気の層があること自体は、熱が伝わる速さに関わる一般的な性質です。 出典:まどまも本舗 内窓(二重窓)設置の記載にもとづく整理(2026年8月21日確認)

工事は、住みながら短時間で進められる

内窓は壁を壊す工事ではないため、1窓あたり最短30分、大きく複雑な窓でも1時間程度で完了します。外側の窓をそのまま使うので、天候による工事への影響も受けにくく、住みながら進められる範囲の工事です。

効果の感じ方は、住宅の条件によって異なる

ここで大切なのは、「内窓を入れれば必ず涼しくなる」と言い切れる話ではないということです。窓の大きさ・向き・日射の当たり方、家全体の断熱状況によって、感じ方には差があります。

内窓の効果の感じ方が住宅の条件によって異なることを、感じにくい条件から感じやすい条件までの幅で示す図 図3 効果の感じ方に差が出る条件の幅 感じにくい条件 感じやすい条件 窓が小さい・北向き・すでに断熱が進んでいる住宅ほど左寄りに、窓が大きい・西向きや南向き・断熱の手当てがまだの住宅ほど右寄りになりやすい傾向です。 個別の住宅の位置づけは現地調査で確認します。数値による断定はしていません。 出典:一般的な建築の性質にもとづく整理(まどまも本舗の現場知見を含む)

内窓の効果を考えるためのセルフチェック

当てはまるものにチェックを入れてください(6項目)

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個今の窓が大きく弱点になっている状態ではなさそうです。窓の仕様だけ確認しておくと、将来の判断が早くなります。
2〜3個窓が熱の出入りに関わっている可能性があります。とくに気になる部屋の窓から検討すると範囲を絞れます。
4個以上複数の窓で熱の出入りが起きている可能性があります。現地調査で窓ごとの状態を確認することをおすすめします。

出典:チェック項目は、まどまも本舗にお寄せいただくご相談内容をもとに作成しています(2026年8月21日確認)。

費用の負担を抑える方法はありますか?

窓の断熱改修には、国の補助制度が使えます。2026年度は「先進的窓リノベ2026事業」が実施されており、住宅1戸あたり100万円を上限に、製品の性能と大きさに応じた定額が補助されます。

項目 内容 確認先
制度名断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業(先進的窓リノベ2026事業)公式サイト
補助上限住宅1戸あたり100万円同上
対象の下限1申請あたりの合計補助額5万円以上同上
交付申請の受付期間申請受付開始〜遅くとも2026年12月31日まで(予算上限に達した場合はその時点まで)公式サイト(申請手続きの詳細)
交付申請の時期工事の完了・引渡し後同上
交付申請の予約任意。行う場合の時期は「対象製品(製品型番)が決定し、契約工事全体のうち最初の工事に着手した以降」。予約の受付は遅くとも2026年11月16日まで同上
申請方法事務局に登録された事業者を通じて申請(工事発注者は自ら申請できない)同上
対象外になる工事先進的窓リノベ事業(令和4年度補正予算第2号)・2024事業・2025事業で補助を受けた開口部公式サイト(事業概要)

公式サイトには、予算に対する補助金申請額の割合が毎日更新で掲載されています。2026年9月4日0時時点で21%でした(事業全体の予算は1,125億円)。予算上限に達し次第、交付申請の受付は終了します。検討中の方は、着工前に最新の消化率をご確認ください。

補助金は予算の範囲で受け付けられる制度です。申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。制度名・上限額・申請期間・対象工事はいずれも2026年9月4日時点で公式サイトに掲載されている内容です。要件と対象製品は年度ごとに変わるため、着工前に先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。なお、交付申請は工事の完了・引渡し後に行う手続きで、交付申請の予約は任意です(行う場合も、契約工事全体のうち最初の工事に着手した以降の手続きになります)。

申請の手続きは、工事を頼む会社が窓口になる

この制度は、事務局に登録された事業者を通じて申請する仕組みです。ご自身で申請書を作る必要はありません。まどまも本舗でも、申請手続きの代行から完了報告までを担当しています。ただし、対象になる製品や工事の要件は年度ごとに変わります。着工前に必ず最新の公募要領をご確認ください。

内窓は夏にも効果があるのかについて、よくいただくご質問は?

内窓を入れると、夏はどのくらい涼しくなりますか?
窓の大きさや向き、日射の当たり方、家全体の断熱状況によって条件が異なるため、「何度下がる」「何%涼しくなる」という数字ではお答えしていません。窓は熱の出入りが起きやすい面であり、そこに手を入れることが仕組みとして関わる、という説明にとどめています。

冬に効くなら、夏はかえって熱がこもりませんか?
内窓は窓とガラスの間に空気の層をつくる工事で、熱を通しにくくする働きは方向を選びません。冬は室内の暖かさを外へ逃がしにくくし、夏は外の熱を室内に入りにくくする、という同じ仕組みの裏表です。内窓を閉めたまま熱気を閉じ込めるような使い方ではなく、ふだんどおり窓の開け閉めや換気と組み合わせてお使いいただけます。

うちは西日が強いのですが、意味はありますか?
西向きの窓は日射の影響を長く受ける位置にあります。内窓は日射そのものを遮る工事ではありませんが、窓から熱が伝わる度合いをやわらげる方向に働く仕組みです。ただし効果の感じ方は窓の面積や周辺の建具、住宅の条件により異なるため、現地調査で窓の向きと大きさを確認したうえで、その部屋に合った進め方をご提案します。

内窓は冬の商品というイメージがあります。夏に相談してもよいのですか?
まったく問題ありません。内窓は今ある窓の内側にもう一つ窓を取り付ける工事で、季節を問わず同じ仕組みで働きます。むしろ暑さがつらい今の時期にご相談いただくと、実際に困っている部屋の状態を見ながら現地調査ができるという利点があります。

工事は夏のあいだでも進められますか?
内窓の設置は今ある窓の内側に取り付ける工事のため、天候に左右されにくく、夏でも進められます。ただし採寸から製品の手配、取付までには一定の期間がかかります。暑さが本格化してからではなく、気になり始めた時点でご相談いただくほうが、夏のうちに対策を終えやすくなります。

相談する前に、何を確かめておけばよいですか?

確かめておきたいのは、家の中でとくに暑さが気になる部屋がどこかという一点です。その部屋の窓が南向きか西向きか、ガラスが1枚か2枚かを見ておくと、相談の話が早く進みます。

気になる部屋の窓が決まっているなら、そこから相談できます

現地調査で窓の向きや大きさ、家全体の状態を確認し、優先順位を整理したお見積りをお出しします。ご相談の段階で工事をお決めいただく必要はありません。

無料お見積り・お問い合わせ

お電話は 0986-72-1500(9:00-17:00)、LINEからのお見積りも受け付けています。

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