省エネ・節電

窓の「遮熱」と「断熱」は同じ?リフォーム選びの3つの基準

窓の「遮熱」と「断熱」は同じ?リフォーム選びの3つの基準

窓のリフォームを調べていると、「遮熱」と「断熱」という似た言葉が並んで出てきます。カタログにも商品ページにも両方の表記があり、同じ意味なのか、違う意味なのか、判断がつかないまま製品を選んでしまう方は少なくありません。

結論から言うと、遮熱と断熱は指している性質が異なります。この記事では、二つの言葉の違いと、まどまも本舗が扱う工事がどちら側の性質を持つのかを、製品選びで迷わないための基準として整理します。

作成者 米満 大晃(米満建設株式会社 代表取締役/屋号「まどまも本舗」) 会社情報

作成日 2026年9月16日 最終更新日 2026年9月16日 本記事は2026年8月時点の情報です 読了時間 約7分

「遮熱」と「断熱」、言葉の意味はどう違うのか?

遮熱は、太陽の熱(日射)を反射・吸収して和らげる考え方です。断熱は、熱そのものが伝わる速さを抑える考え方で、この二つは指している性質が異なります。

遮熱は主にガラスの表面に手を加える対策が中心で、効果を感じやすいのは日射の強い時間帯になります。これに対して断熱は、窓の枠やガラス、気密の取り方まで含めて対策するため、夏に外の熱が入るのを抑える働きと、冬に室内の熱が逃げるのを抑える働きの、両方に関わります。

遮熱の性質(日射の反射・吸収、ガラス面中心、後付け製品が多い)と断熱の性質(熱の伝わり方そのものを抑える、窓全体、通年で働く)を対比する図 図1 遮熱の性質と、断熱の性質 遮熱の性質 断熱の性質 太陽の熱(日射)を反射・吸収する 主にガラス面に手を加える対策 効果は日射の強い時間帯に出やすい フィルム・塗料など後付け製品が多い 熱の伝わる速さそのものを抑える 窓の枠・ガラス・気密まで含む 夏の熱の侵入にも冬の流出にも働く まどまも本舗が扱う工事はこちら側 同じ「窓の暑さ対策」という言葉でも、指している性質が違うことがあります。 出典:まどまも本舗 F-1〜F-4の用語定義および一般的な建築用語の整理(2026年8月21日確認)

なぜ、言葉が混ざって使われるのか

製品のカタログや商品ページでは、遮熱と断熱という言葉が並んで使われることがよくあります。「暑さ対策になる」という点は共通しているため、厳密に使い分けずに表記されることが少なくありません。この記事では、暑さ対策の全体像ではなく、遮熱と断熱の言葉の違いに絞って整理します。夏の暑さ対策そのものを幅広く知りたい方は、夏の窓の暑さ対策まとめや窓の断熱・二重窓の暑さ対策の記事もあわせてご覧ください。

まどまも本舗が扱う工事は、遮熱と断熱のどちら側の性質を持つか?

まどまも本舗が扱う内窓・カバー工法・一部屋断熱・まるごと断熱の4つは、いずれも断熱の性質を持つ工事です。

内窓は今ある窓の内側にもう一つ窓を取り付け、今ある窓枠を活かしながら内側の木枠部分に新しいレールとサッシを設けます。カバー工法は既存の窓枠を残したまま、その上から新しい枠を被せて窓を交換する工法で、壁の解体が不要です。一部屋断熱はリビングや寝室など長く過ごす場所を集中して断熱するプランで、まるごと断熱は壁・床・天井とすべての開口部を断熱し、家全体を包む改修です。

遮熱の後付け製品はガラス面が中心であるのに対し、まどまも本舗が扱う工事は窓ごと・部屋ごと・家ごとに範囲が広がることを示す図 図2 対策がおよぶ範囲の違い ガラス面に貼る・塗る 窓ごと・部屋ごと・家ごと変える 遮熱の後付け製品はガラス面が中心です。内窓・カバー工法・一部屋断熱・まるごと断熱は、窓や部屋、家全体の断熱性能を変える工事にあたります。 出典:まどまも本舗 各サービスページの記載(2026年8月21日確認)

内窓・カバー工法と、一部屋断熱・まるごと断熱の違い

内窓とカバー工法は、窓一つ単位で断熱の性能を上げる工事です。1窓あたりの施工時間は、熟練の職人であれば最短30分、大きく複雑な窓でも1時間程度で完了します。一部屋断熱とまるごと断熱は、窓だけでなく壁や床、天井まで含めて範囲を広げる工事で、部屋の広さや工事内容により最短1日から数日ほどかかります。どちらも断熱という同じ性質の対策ですが、範囲を窓に絞るか、部屋や家全体に広げるかという違いになります。

出典:まどまも本舗 内窓(二重窓)設置/カバー工法・窓交換(2026年8月21日確認)

補助金の対象になるかどうかは、どちらの性能表示で決まるか?

窓の断熱改修には、国の補助制度が使えます。2026年度は「先進的窓リノベ2026事業」が実施されており、住宅1戸あたり100万円を上限に、性能と大きさに応じた定額が補助されます。

この制度の補助額は、窓の熱貫流率(Uw値)によるグレード区分(SS・S・A)で決まる仕組みで、熱貫流率は断熱の性能を表す指標です。「遮熱」という言葉自体が対象・対象外を決めるわけではありません。

項目 内容 確認先
制度名断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業(先進的窓リノベ2026事業)公式サイト
補助上限住宅1戸あたり100万円同上
対象の下限1申請あたりの合計補助額5万円以上同上
交付申請の受付期間申請受付開始〜遅くとも2026年12月31日まで(予算上限に達した場合はその時点まで)公式サイト(申請手続きの詳細)
交付申請の時期工事の完了・引渡し後同上
交付申請の予約任意。行う場合の時期は「対象製品(製品型番)が決定し、契約工事全体のうち最初の工事に着手した以降」。予約の受付は遅くとも2026年11月16日まで同上
申請方法事務局に登録された事業者を通じて申請(工事発注者は自ら申請できない)同上
対象外になる工事先進的窓リノベ事業(令和4年度補正予算第2号)・2024事業・2025事業で補助を受けた開口部公式サイト(事業概要)

公式サイトには、予算に対する補助金申請額の割合が毎日更新で掲載されています。2026年9月4日0時時点で21%でした(事業全体の予算は1,125億円)。予算上限に達し次第、交付申請の受付は終了します。検討中の方は、着工前に最新の消化率をご確認ください。

補助金は予算の範囲で受け付けられる制度です。申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。制度名・上限額・申請期間・対象工事はいずれも2026年9月4日時点で公式サイトに掲載されている内容です。要件と対象製品は年度ごとに変わるため、着工前に先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで最新の公募要領をご確認ください。なお、交付申請は工事の完了・引渡し後に行う手続きで、交付申請の予約は任意です(行う場合も、契約工事全体のうち最初の工事に着手した以降の手続きになります)。

「遮熱」と書かれた製品でも、対象になることがある

補助金の対象になるかどうかは、パッケージや商品ページに「遮熱」と書いてあるか「断熱」と書いてあるかではなく、製品ごとの熱貫流率が基準を満たしているかどうかで決まります。性能区分は製品ごとにメーカーが発行する性能証明書に記載されており、カタログの見た目や言葉の印象だけでは判断できません。まどまも本舗では、現地調査の際に製品の性能表示を確認しながら、補助金の対象になるかどうかもあわせてご説明しています。

遮熱と断熱、言葉が混ざっていないか確認できますか?

遮熱と断熱の言葉が頭の中で混ざっていないか、製品を選ぶ前に次の項目で確認してみてください。当てはまる数によって、次に確認すべきことが変わります。

遮熱・断熱の混同セルフチェック

当てはまるものにチェックを入れてください(6項目)

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜1個言葉の違いはすでに整理できているようです。あとは製品の性能表示を確認する段階です。
2〜3個遮熱と断熱の言葉が混ざっている状態かもしれません。目的を先に決めると、探す製品を絞りやすくなります。
4個以上遮熱と断熱を分けずに製品を探している可能性があります。何のために窓を替えたいのかを整理してから、性能表示を確認することをおすすめします。

出典:チェック項目は、遮熱・断熱の言葉の違いに関するご相談内容をもとに作成しています(2026年8月21日確認)。

遮熱と断熱について、よくいただくご質問は?

遮熱ガラスと断熱ガラスは、同じ製品ですか?
性質が異なることがあります。遮熱は主に日射を反射・吸収し、断熱は熱の伝わり方そのものを抑えます。名前だけでなく熱貫流率などの性能表示で確認することをおすすめします。

遮熱フィルムを貼るのと、内窓を設置するのは、目的が同じですか?
対策の範囲が異なります。フィルムは今あるガラスの面に貼るだけの対策で、主にガラス面の日射に対する対策です。内窓(二重窓)は今ある窓の内側にもう一つ窓を設ける工事で、ガラスだけでなく窓全体の熱の伝わり方を変えます。どちらが合うかは、困りごとが日中の日射なのか、一年を通した窓際の熱の出入りなのかによって変わります。

先進的窓リノベ2026事業は、遮熱と断熱、どちらの製品が対象ですか?
この制度の補助額は、窓の熱貫流率(Uw値)によるグレード区分(SS・S・A)で決まります。熱貫流率は断熱性能を表す指標のため、対象になるかどうかは断熱側の性能表示で確認する必要があります。「遮熱」とうたう製品でも熱貫流率の基準を満たしていれば対象になり得ますが、言葉だけで判断すると対象外の製品を選んでしまうことがあります。

まどまも本舗が扱う内窓・カバー工法・一部屋断熱・まるごと断熱は、遮熱と断熱のどちらに当たりますか?
いずれも断熱の性質を持つ工事です。内窓は窓の内側にもう一つ窓を設け、カバー工法は既存の枠を残したまま新しい枠を被せて窓ごと交換します。一部屋断熱は部屋単位、まるごと断熱は家全体で、窓や壁の熱の伝わり方そのものを変える工事です。遮熱の性質を主な目的にしたフィルムや塗料単体の後付け製品は扱っておりません。

遮熱と断熱、どちらの言葉で相談すればよいですか?
言葉を絞り込んでいただく必要はありません。「夏だけ二階が暑い」「冬も夏も窓際がつらい」など、感じている困りごとをそのままお伝えいただければ、現地調査のうえで、断熱の性能表示や補助金の対象になるかどうかも含めてご説明します。

相談するときは、どちらの言葉で伝えればよいか?

遮熱か断熱か、言葉を選んでからご相談いただく必要はありません。感じている困りごとをそのままお伝えいただければ、現地調査のうえで、断熱の性能表示と補助金の対象になるかをあわせてご説明します。

お問い合わせから現地調査、断熱性能と補助金の適合確認、お見積りまでの流れを4段階で示す図 図3 ご相談から製品選びまでの進み方 STEP 1 ご相談 感じている 困りごとを伺う STEP 2 現地調査 窓の仕様と 性能表示を確認 STEP 3 製品とプラン 断熱性能と 補助金の適合を確認 STEP 4 お見積り 範囲と費用を ご提案 性能表示の確認まで含めて同じ窓口で進むため、遮熱と断熱の言葉に迷ったまま製品を選ぶ必要はありません。 出典:まどまも本舗 相談から完工までの流れ(2026年8月21日確認)

その場で決めなくてよい

現地調査は、窓の仕様と困りごとを確認するための工程です。どの工事が断熱の性能をどれだけ変えるのかを説明したうえで、優先順位をご提案しています。言葉の意味が整理できていない段階でも、ご相談いただいて構いません。

遮熱と断熱、言葉の意味がはっきりしないままでもご相談いただけます

現地調査で窓の仕様を確認し、断熱の性能表示と補助金の対象になるかどうかをあわせてご説明します。ご相談の段階で製品や工事をお決めいただく必要はありません。

無料お見積り・お問い合わせ

お電話は 0986-72-1500(9:00-17:00)、LINEからのお見積りも受け付けています。

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